で、ビックリしたのが、監訳が「川上完」さんだったこと!
川上完さんは、敬愛する大先輩です。でも、10年ほど前に亡くなってしまっています。なのに、本の発売は2023年9月。よくよく内容を確認すると、2010年発売の本の新装版だったわけです。
というわけで、これは「読まなければならぬ!」と買って読んでみました。
すると、その内容に、またもビックリ。すごい本でした!
タイトルにもあるように「最悪なクルマ」を150台も紹介しているのですけれど、その説明がすごい。まさに罵詈雑言。よくもまあ、ここまでひどく言えるというほど。「ボディは2年ともたずに、難破船のごとくサビつく」と始まり、「ステアリングは最悪で、作りも粗悪」「ハンドリングは恐怖の一言につきる」「どうして男の高級車に、なんて女々しい名を付けたのか」などなど、もう驚くほど辛辣です。
こんなひどい言葉が150(1台につき2つ見出しがあるので、本当は300)も続いているのです。でも、実際に筆者が乗って触って感じたものらしいことがヒシヒシと伝わってきます。だから、嘘ってわけじゃない。そして不思議なことに嫌な気持ちにならない。きっとクルマが大好きな方なんでしょうね。
いやあ、すごい。
そもそも、英国の本を訳した13年前の本なので、掲載されているのは、欧州の古いクルマばかりです。でも、衝撃的なのは間違いありません。そして、川上完先輩らしい、ユーモアと愛がつまった1冊です。クルマ好きであれば、ぜひとも手に取ってほしい本ですね。
